謎につつまれたイスタンブール新空港に潜入してきました。
2018年10月29日にイスタンブール空港が開港するという事で、トルコ旅行は新空港に発着できると思って楽しみにしていたのです。
しかし、残念ながら開港はしたものの、みなさんご存知のとおりほんの一部のフライトのみが運行されるのみで、本格的な開港は来年2019年になりそうです。
せっかくなので、新空港へ行って、メインターミナルや空港周辺の様子などを見学してきました。
また、一部のフライトが運行しているという事で、調べてみるとアンカラ行きが片道60リラのバーゲンセールをしているではないですか。往復120リラです。
その時1リラ20円でしたので、片道1,200円、往復でも2,400円です。
ついでにアンカラ往復のフライトもして、国内線となりますが出発ゲートの様子とかも見てきました。
次のようなスケジュールで新空港見学とアンカラ往復で新空港を利用してみました。
7:40 タクシムから空港連絡バス「havaist」でイスタンブール空港へ
9:30 イスタンブール空港到着 フライトまで新空港内を見学
11:10 イスタンブール空港からアンカラ空港へフライト
12:35 アンカラ着 即、出発ゲートへ移動
13:30 アンカラ空港からイスタンブール空港へフライト
14:55 イスタンンブール空港到着 空港連絡バスでタクシムへ
謎につつまれたイスタンブール新空港の様子や行き方をどこよりも早くレビューします。
記事の末尾には撮影してきた動画も貼り付けています。
タクシムから空港連絡バス「havaist」でイスタンブール空港へ
イスタンブール新空港までの空港連絡バスは「havaist」といいます。イスタンブール市内5か所からイスタンブール空港へ向けて発着しています。それぞれのバスは主要なバス停を経由して空港へ向かいます。
詳しくはhavaist公式HPで確認を
次の画像はタクシム(Taksim)からの時刻表を公式HPからキャプチャーしたものに説明を加えています。
私の場合はタクシムから11:00出発のフライトで便に合わせた7:40分発のバスに乗車して9:30に空港に到着しました。
【追記】2019年4月15日現在、イスタンブール新空港は本格開港して、シャトルバスは20路線65駅を24時間体制で15分から60分間隔で運行されています。
今は、新空港からのフライトが1日便しかないので、主要なバス亭を立ち寄りながら空港に向かうので1時間30分から40分程度の所要時間となっています。
タクシムのバスの乗車場所はアタチュルク国際空港とザビハギョクチェン空港の空港連絡バス「HAVABÜS(ハバタシュ)」と同じ場所です。
グーグルマップ↓
グーグルマップでは詳しい場所が分かりづらいですが、場所としてはポイントホテル タクシム(Point Hotel Taksim)の前に行けば、バスが連なっているので分かります。そこで「havaist」と書いたバスを探せばOKです。
バスはリムジンバスで全席モニター、USB付きでwifiも飛んでます。しかし、今は本格運行でない為か、設備はついているものの、モニターもUSBも使えない状態でした。チェ
モニターとUSB端子、イヤホンジャックがついています。ドリンクテーブルもついて飛行機のシートみたいですね。
トルコのバスあるある。ベンツのバスです。
トルコの長距離バスではベンツはめずらしくはありませんが、日本ではお目にかかれないのでベンツマークを見るだけでテンションがあがります。
料金の支払いはイスタンブールカードでの支払いです。乗り込む時に支払います。
イスタンブールカードとはプリペイド式の電子カードでスイカやパスモみたいなイスタンブールの交通機関で使えるカードです。
参考 イスタンブールカードとは
バスはタクシムを出発して、ベシクタシュ、Zincirlikuyu、4.Levent、Göktürkを経由して新空港へ向かいます。
タクシムこそ空港行きの他のバス乗り場と同じでしたが、その他の停留所は小さなバス停だったり、バス停なのかどうなのかわからないような道端だったりです。
右も左もトルコ語も分からない我々観光客は間違っても途中のバス停から乗り込もうなんて考えないほうが無難です。
現地の人に聞けばいいかと思うかもしれませんが、新空港はほとんど機能していないし現地の人にも全く需要のないものなので、新空港へのバス乗り場なんて誰も知らないと思います。
私もタクシムのバス乗り場をつきとめようにも、どこにも情報がなかったのでかなり苦労をしましたしね。
本格的に開港すれば、アクセス方法はバスがメインなので情報もきちんと流れるでしょうが、今は情報がなさすぎです。
まあそもそも、今、新空港へ行ってみようなんて考える観光客はいないかもしれませんが・・
ちなみにバスの出発場所はタクシムの他にも4か所あって、旧市街側のイェニカプからも出発してます。
イスタンブール空港到着 フライトまで新空港内を見学
イスタンブール空港到着です。「Istanbul Airport」の看板にテンションあがりました。
ここに限らず、空港って何故かテンションあがりますよね。
バスはメインターミナル2階の出発ロビー前に到着です。ちなみにメインターミナルの1階は到着ロビーとなっています。
メインターミナル第一印象、でかい!
立派に仕上がっております!
が周りは、まだまだ工事中です。
メインターミナルの前は赤丸のようにエアポートタウンが開発されるようですが。
今はまだ、次のような風景でした。
これはいつ出来上がるのだろうと思いながら、建物に入ります。荷物検査を通過して出発ロビーに入りました。
天井高!明るい!デザインおしゃれ!きれい!そりゃそうだろ、新築だし!なんて思いながら写真撮ります。この翌日にはアタチュルク国際空港から帰国したのですが、アタチュルク国際空港はめちゃくちゃ暗く、天井もめちゃくちゃ低く感じました。
チェックインカウンターの数も半端なかたです。数えていませんが、アタチュルク国際空港の倍以上はあるんじゃないでしょうか。奥の方は遠すぎてみえません。ちなみに国際線も国内線も同じ出発ロビーにチェックインカウンターがありました。
自動チェックイン機だと思います。据え付けタイプですが、今にも動き出してしゃべりそうな未来的なデザインです。使ってみたかったのですが、事前にスマホのアプリでチェックインとバーコードの電子チケットを発券してしまっていたので、使う事ができませんでした。残念。
チェックインカウンターです。
運行してるのはターキッシュエアラインズだけなので、チェックインカウンターもターキッシュエアラインズだけ。壁が木のデザインでおしゃれです。
数時間に1便の運行に対して、まあまあな数のチェックインカウンターが開いて、まあままな人数のスタッフがいましたが、当然のごとくみなさん、めちゃくちゃ暇そうでした。
お店もまだほとんど入っていません。
そんな中でも営業しているお店。ほとんど、工事現場の人とスタッフが利用者でしょう。
左がレコード店、右が本屋さん。絶対売れないと思うけど、なぜか営業している。
案内看板も、まだ必要最低限しか設置されていませんでした。エアポートホテルの案内もありますね。もちろん今は営業してないでしょうけど、そもそも、ホテルはできてるんでしょうかね?
空港内は、空港職員、ターッキシュエアラインズ関係、と工事現場のスタッフだらけ。ここ、出発ロビーもまだ工事中のところがチラホラありました。建物の奥では電動ドリルや電動ノコギリの音が鳴り響き、まだまだ工事中です。見えない所は全然できてないんじゃないでしょうか。
一応国際線も飛んでいるので、両替所も営業しています。クソ暇でしょうね。
トイレです。
新しいのでとてもきれいでしたが、最先端の新空港としては、なんかいまいちでした。悪くはないがトイレは並み。ウォシュレット期待してたのにな。
チェックインカウンターの奥、2階には大きなモニターがありました。壁には木材をつかったデザイン。空港全体は白を基調とした近未来的なデザインだが、ところどころに木材を使用して無機質な空間にうまく自然的な要素が組み合わさっていい感じです。
チェックインカウンターの奥中央から左側に向けてインターナショナルデパーチャー(出国審査)のゲートがあります。
いったい、何人さばけるんだ?というくらいの数があります。さすが、世界最大級の規模です。
でも、出国審査のゲートもまだ工事中の所ありです。一番気になる所は、出国審査のファストレーンやその奥の国際線出発エリアにあるラウンジとかですが、入れたとしても、まだ営業はしてないんでしょうね。
チェックインカウンターの奥、右側はドメスティックデパーチャー(国内線の出発口)となっています。私はこちらから、首都アンカラへ行きます。
イスタンブール空港からアンカラ空港へ往復フライト
国内線出発口でセキュリティー検査を受け、出発ゲートに向かいます。国内線ですが、パスポートの提示を求められました。チケットだけでは通過させてくれませんでした。トルコ人も身分証明書の提示が必須でした。
この辺りに入店予定のお店もまだ営業してませんね。
国内線は、アンカラ、アンタリヤ、イズミールへそれぞれ1日1便の運航のみです。これに加えて国際線が2便。世界最大規模の巨大空港が、とりあえず、これだけの為に営業してるなんて、なんか笑っちゃいます。
フライトまで時間があったので、暇つぶしにここでパンとコーヒーをいただきました。
出発ゲート付近。アンカラ行きのゲートはすぐ目の前のG2でしたが、奥の方まで探検してみます。いやー広々してますね。
国内線の出発ゲートですが、両替所があります。国際線から乗り継いできた人の為でしょうかね。
キッズコーナーかなと思いましたが、よく見るとゲームセンターです。置いてるものがしょぼいですね。
カフェとくつろぎのスペース。ここは一番奥のゲート付近。乗客も職員も来なさそうですが、営業中でした。
贅沢なスペースの使い方です。さすが、巨大空港!しかし、人が全然いないので、寂しい印象になってしまいます。
さあ、搭乗時間になったので飛行機に乗り込みます。本日のフライト、イスタンブール空港からアンカラ・エセンボア空港行き、TK2124便です。
私の乗る飛行機しかいません。ガラーンとしてます。
ビジネスクラスのシート。わずか1時間20分程度のフライトでしたが、ウエルカムドリンクが配られていました。さすが、ビジネスクラス。
われらが、エコニミーシート。3×3の配列です。
全席モニター付きでエンタメ充実です。
これ、言語切り替えのアイコンです。日本語の選択枝がないのに、アイコンにひらがなが使われています。親日のあかし??日本製のソフトが入っているんでしょうね。
1時間20分程度のフライトですが、軽食とドリンクがでてきました。さすが、ターキッシュエアラインズ。
中身は、トマト、チーズ、黒いのはオリーブをすりつぶしたものだと思います。おいしかった。トルコはね、パンがおいしいんですよ。
そして、12時35分あっという間にアンカラ到着。
13時30分発のイスタンブール空港行きが出発するまで55分ありますが、到着ゲートから出発ゲートにたどりつくまでどれくらい時間がかかるのか分かりません。とりあえず、そそくさと移動です。
預け荷物はないので、まずは到着ゲートから出発ロビーに移動です。
チェックイン、ボーディングチケットの発券も事前にアプリで済ましていたので、チェックインカウンターも素通りで出発の検査場まで直接行けました。チケットもスマホアプリに表示されているQRコードをかざせばOK。
アプリって便利ですね~。
55分しか時間がなかったので、もし遅れたらどうしようと、不安は結構ありましたが、特に混雑もなくスムーズに出発ゲートまで到着できました。よかったです。
出発ゲートにはさっき乗ってきた飛行機が待ち構えていました。
滞在時間わずか1時間弱。空港から1歩もでる事なく、初めてのアンカラ滞在は終了です。
トンボ帰りとはこの事か。
ちなみに空港の周りはここはほんとうに首都か?って思うくらい超ド田舎でした。
帰りの飛行機は来る時とCAさんも同じ、軽食もドリンクも同じ。当たり前か。
そして、1時間20分後。イスタンブール空港に帰ってまいりました。
イスタンブール空港国内線到着ロビーはこんな感じ。
途中には、国際線への乗り継ぎカウンターもありました。
空港からイスタンブール市内へのシャトルバスは、出発ロビー前で到着時間に合わせて待機してました。タクシム行きのバスを探して乗り込みました。到着時刻から1時間後ぐらいに出発し、無事タクシムに帰る事ができました。
空港連絡バスは、今は出発ロビー前に発着してますが、本格運行が始まるときっと別のところから出発するのでしょうね。
最後に
イスタンブール新空港行ってきましたが、空港は洗練されたデザインで、とても巨大で、本格運行が楽しみです。
観光客として一番気になる国際線の発着の所が見れないのは残念でしたが、新空港の雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいです。
しかし、まだまだ工事中の所が多くて、素人ながらに後3か月後にアタチュルク国際空港の機能をすべて移動できるのかな?と疑問に思う所は多かったです。
もっと延期になっちゃうんじゃないかと思ったりもします。
特に交通機関ですが、地下鉄なしでシャトルバスが主な交通手段で大丈夫なのかな~と心配します。
アタチュルク空港からイスタンブール空港への移行期間は大混乱のカオスの予感しかしません。
でも、私にとったら。そんなカオスな所もトルコの大きな魅力なんですけどね。
次回トルコに行く時があれば、その時はイスタンブール空港本格稼働してると思うので、いろんな意味で楽しみです。
動画も撮ってきましたので、よければ。撮影した動画をほぼ編集なしでつないでいますので30分越えの長い映像となっています。
イスタンブール新空港に関する情報は別にまとめていますので、こちらも併せて参考にしていただければと思います。
参考
トルコ・イスタンブール新空港「イスタンブール空港」へのアクセス、就航日程、ラウンジ
コメント・質問
国際線の搭乗口付近に簡易のラウンジを作ってあり、申し訳なさそうに営業してました。ジュースとスナック類しか置いてませんでした。
まじですか!
期待の豪華ラウンジとのギャップが笑えそうですね。
ある意味貴重な体験ですね!