トルコといえば「テロ」「治安が悪い」「危険」なんどというイメージとなってしまってますね。
2018年2月現在、2017年1月1日に発生したイスタンブールのナイトクラブでのテロを最後に、以来1年間大きなテロ的な事件は発生してないようです。
それに伴い観光客もだいぶ戻ってはきているようです。
とはいえ、隣国シリアとの国境付近は外務省での危険度も最高ベレル4のまま、近づいてはいけないエリアである事は変わりありません。
大規模なテロが発生していないだけで、諸問題が解決した訳ではないので完全に安心はできない感じです。政情も不安定ですし
2018年トルコ旅行を考えているであろう方の参考になればと、主にイスタンブール・アンカラで起こったテロや不安な情報をまとめています。
トルコで起こっている事件2015年1月~2017年1月
2015年1月6日・イスタンブール
スルタンアフメット地区にある観光警察署で自爆テロ発生。警察官1名死亡、2名負傷。
極左組織「革命的人民解放党・戦線(DHKP・C)」が犯行声明。
2015年1月20日・隣国シリア
イスラム国による日本人人質事件発生。
2015年4月1日・イスタンブール
イスタンブール裁判所にて人質たてこもり事件発生。
検察官1名死亡。
極左組織「革命人民解放党・戦線(DHKP―C)」がインターネット上で犯行声明。
2015年4月2日・イスタンブール
イスタンブール警察本部を男女が襲撃、銃撃戦発生。
犯行声明は出ていないが、極左組織の犯行の可能性が高いとみられている。
2015年8月10日・イスタンブール
スルタンベイリ地区(アジア側)にある警察署にカー・ボンブ攻撃(爆弾を積んだ車による攻撃)発生。警官1人とテロリスト2人死亡。
極左組織「人民の防衛隊」が、Twitterで、発砲とカー・ボンブ攻撃の犯行声明
2015年10月10日・アンカラ
首都アンカラ・ターミナル駅付近にて平和集会を狙った自爆テロ発生。少なくとも102人死亡、数百人負傷。
爆発現場ではクルド人や左派グループが、再燃しているトルコ人とクルド人の反体制勢力の衝突を終わらせるように政府へ求める集会を開催していた。トルコ各地から平和的なデモ行進に参加するためにアンカラに集結していた。
IS(イスラム国)やトルコからの独立をめざすクルド人の分離主義者たちの犯行の可能性が高い
2015年11月24日・トルコとシリア国境上空
トルコの戦闘機がロシア軍機を領空侵犯のため撃墜。
ロシア政府は、報復措置として、2016年1月からトルコ産の農産品の輸入を禁止することを決めた。また、トルコ人を対象としたビザ免除措置の撤回や、ロシア人のトルコへの渡航禁止などの制裁措置も決定した。
※ロシアはシリアへの空爆を続けており、10月にはロシア機がトルコ領空を侵犯した事で、駐トルコのロシア大使を外務省に呼び厳重抗議をしていた。
2015年12月2日・イスタンブール
バイランパシャ区(ヨーロッパ側)の地下鉄駅近くで爆弾による爆発発生。6人負傷。
ラッシュアワーの時間帯であった為、周囲はパニック状態に陥った。
2015年12月27日・イスタンブール
サビハ・ギョクチェン国際空港駐車所で爆発発生。清掃員1人死亡。
武装組織クルド解放のタカ(TAK)が犯行声明。
2016年1月12日・イスタンブール
スルタンアフメット区ブルーモスク付近で爆弾爆発。10人死亡15名負傷。
犯行はイスラム国が関与した自爆テロの可能性が大きいとされている。
2016年2月17日・アンカラ
首都アンカラ中心部でトルコ軍のバスの車列を狙った爆発テロ発生。28人が死亡、60人以上が負傷。
武装組織クルド解放のタカ(TAK)が犯行声明。
2016年1月12日・イスタンブール
スルタンアフメット区ブルーモスク付近で爆弾爆発。10人死亡15名負傷。
犯行はイスラム国が関与した自爆テロの可能性が大きいとされている。
2016年3月13日・アンカラ
首都アンカラ中心部で自爆テロ発生。34人が死亡、125人以上が負傷。
非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の関与が濃厚とされている。
しかし、まあ・・・トルコに行くのは危険としか思えない状況ですね。
2016年3月19日・イスタンブール
タクシム広場近くイスティクラル通りで自爆テロと思われる爆発事故発生。5人死亡35名以上が重軽傷。
クルド人系の非合法組織「クルド労働者党(PKK))」や、その関連組織による犯行の可能性
2016年4月27日・ブルサ
ブルサ(イスタンブール南方マルマラ海の対岸,トルコ第4の人口規模)ブルサ市内中心部のモスク付近で自爆テロが発生。少なくとも1人が死亡。
死亡した1人は,自爆犯との事。犯行声明等は未確認。
2016年5月1日・ガジアンテップ
ガジアンテップ(トルコ南東部)市内の県警本部付近で自爆テロ事件が発生。少なくとも2人が死亡,22人が負傷。
イスラム過激派組織ISILによる犯行の可能性。
2016年5月12日・イスタンブール
イスタンブール・アジア側のサンジャクテペ区の軍基地の近くにおいて爆発が発生。5人負傷。
2016年6月7日・イスタンブール
イスタンブール旧市街ファーティヒ区ヴェズネジレル(イスタンブール大学周辺)で通行中の機動隊車両に対して、爆発物等による攻撃発生。
死亡者11名(警察官7名、市民4名)負傷者36名 内3名重傷
2016年6月28日・イスタンブール
イスタンブール・アタチュルク国際空港の保安検査場付近にてテロ(爆発・銃撃戦)発生。42人死亡239人以上負傷。
イスラム過激派組織ISILによる犯行の可能性。
2016年7月15日・アンカラ/イスタンブール
アンカラ・イスタンブールにてトルコ軍の一部によるクーデター未遂発生。190人以上死亡。
2016年12月10日・イスタンブール
サッカーチーム「ベシクタシュ」のホームスタジアム「ボーダフォンアリーナ」付近で自動車爆弾が爆発。100m先のマチカ公園で警官に囲まれた男が自爆。死者の多くは警察官。
38人死亡166人負傷。
過激派組織「クルド解放のタカ(TAK)」が11日、犯行声明。
2017年1月1日・イスタンブール
イスタンブール・オルタキョイ(ボスポラス海峡大橋付近)のナイトクラブ「レイナ」内で、銃の乱射事件発。
39人死亡69人負傷。
過激派組織「イスラム国」(IS)が2日、声明を出し、犯行を認めた。
さて、IS(イスラム国)は分かるとして「DHKP/C」とか「クルド解放のタカ(TAK)」とはどんな組織なのでしょうか?
簡単に調べてみました。
トルコ政府の転覆を目指している反政府過激派組織
クルド解放のタカ(TAK)とは
イスタンブールを中心に自爆テロなどを実行しているクルド系組織。トルコ政府や同国治安部隊(警察・軍隊)を攻撃対象としている。観光大国であるトルコ経済に打撃を与える為に観光地などが攻撃対象にもなる。
今回まとめた事件を眺めてみると、これらの過激派な組織のテロ行為の標的は政府、治安部隊(警察・軍隊)である事が分かります。
またテロ活動の範囲がシリア国境付近を中心としたトルコ南東部であったのが、ここ1年でイスタンブール、アンカラなどの都市部に広がっています。
2016年1月にはブルーモスク近くで、明らかに観光地を攻撃対象とした自爆テロが行われ10人の人命が失われてます。
1年前は「シリア国境付近に近づかなければ安全」でありましたが、そうではなくなっています。
外務省の海外安全情報(2017.1.1現在)
イスタンブール・アンカラでもテロ頻発していますが、外務省が発表する海外安全情報では、イスタンブール・アンカラはレベル1のままです。
トルコへの渡航・滞在者には以下の注意喚起が出ています。
トルコに渡航・滞在される方は,これらの情勢や下記の海外安全情報に十分留意し,最新の関連情報を入手するように努めてください。また,テロの標的となりやすい場所(軍・警察・政府関連施設,観光施設,公共交通機関,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット等人が多く集まる施設等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど,安全確保に十分注意を払ってください。
2016年12月現在首都「アンカラ」がレベル1となっています。
テロ多発してますが、イスタンブールはレベル1のままです。
ブログ・SNS情報をチェックする限りは治安は乱れてはいなさそう。
やはり現地の情報は気になるので、トルコで生活されている方々のブログや、今トルコ旅行をしている方々のツイッターなどはチェックしています。
私が見ている限りでは、最近のテロの多発してる事で実際危険や治安の悪さを感じたという情報は見当たっていません。
強盗や誘拐が多発するような治安の悪化は起こってはいないように思われます。
しかしながら、どんどん政党政治が不安定な状況になっている事は間違いないと思います。
観光客は激減しているようですが・・・
今の所、最大の危険は、突発的なテロに巻き込まれる危険性が高まっている事でしょうか。
トルコ旅行を予定している方、考えている方へ少しでも参考になればと思います。
参考
2017年1月トルコ旅行行ってきました。
2017年1月末トルコ・イスタンブールに旅行に行ってきた。治安・危険状況報告するよ。
2017年1月トルコ旅行に行ってきました。
2017年トルコ旅行記
コメント・質問
初めまして。来週イスタンブール経由でドイツに行く予定なのですが
最近のテロでかなり不安になっています。
経由で4時間程度空港にいるだけなら安心でしょうか?
こんにちは。
返信遅くなりしたが。コメントを頂いた2日前の18日にイスタンブールに行きました。
ターキッシュエララインで関空から行きました。乗客は満員でその中のかなりの方が
イスタンブール乗り継でどこか別の所に行くようでした。
アタチュルク空港に着いてからも、トルコに入国するレーンは人が少なかったですが、
トランジット(国際線乗り継ぎ)のレーンはものすごい人でした。
つまり、イスタンブールを経由地として利用している人はかなり多い状態でした。
個人的には経由地としての利用は心配しなくてもいいのかなという印象は受けました。
もちろん、絶対安全とは言えませんね・・・
本日(3月23日)ブリュッセルの空港でテロが起こったように
空港が標的になったテロが現実起こってしまいました。
私も3月下旬に少しだけイスタンブール観光しようとしています。夕方にアタトュルクに着き、深夜便で関空に帰ります。
トランジットでの観光だけですが、今日もアンカラでテロがあり、少し怖くなっています。
空港から出ない方がいいのか、悩み中です~
一人旅の個人旅行です(^o^;)
You様 アンカラのテロ、不安ですよね。私もトルコ旅行まで1週間を切ったところでのテロで・・・
まじ、最悪です。最近はアンカラでのテロが多く、アタトュルクの空港があるイスタンブールからは距離
がありますが、テロはいつどこで起こるか分かりませんね・・・・ハァ・・
ちなみに私は行く前に秋口からのテロやら何やらで周囲からトルコ旅行を断念するよう言われて、イスタンブールを経由して他の国へ行きました。
カイセリにガラタ戦を観にいくため、
どうにかなるさ!トルコさんのサッカー観戦ブログを参考に登録したカードはイスタンブールに滞在したものの、空港近辺で過ごした為、結局取りに行けてません。。笑
Facebookページもチェックしてます!
四席独占だといいですね!
気をつけて行ってきて下さい。
MIHO様
ありがとうございます。
気をつけて行ってきます。
トルコでFacebookがんばってしなければ!!
はじめまして。いつもトルコに関して調べて事をするとこちらのブログにヒットし、大変参考になります。特にサッカーの記事です。私は年末年始に5回目のトルコ旅行を計画しているため、今回のような記事を探していました!
ちなみに、年始はイスタンブールでしたがいつものイスタンブールでした。いつも同じ時期に行きますが今年はアジア人は見かけなかったです。往復の飛行機は年末年始なのに空席が目立ちました。
トルコ楽しんで来て下さい!ブログ楽しみにしてます。
MIHO様
はじめまして!ブログへの訪問、コメントありがとうございます。
少しでも参考になる情報があったならとても嬉しいです!
5回目のトルコ旅行に行けるよう、これ以上治安が悪化しないよう祈るしかありませんね。
私も、3月の旅行がキャンセルになるような事件が起こらないよう祈ってます。
しかし年始の飛行機空席目立ちましたか。
今回の私の旅行は3月下旬で、まだ日がありますが、現在席はガラガラ状態です。
このままだと4席独占で、横になって寝れそうです笑